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プリコネとユイ。

フィオ「今日はなかなか順調ね、
プリコネ、ユイ。」
プリコネ「そうだな。
このままどんどん行こうぜ! 」

ユイ「うん、
がんばろう、プリコネくん!」
──ビュウゥゥゥッ──
ユイ「きゃああっ!
何、この風!? 」
プリコネ「うわあっ! とても立ってられない!
と、飛ばされるっ!
うわあーっ! 」
ユイ「きゃあぁぁぁぁーっ! 」
フィオ「きゃあーっ! 」

プリコネ「……んん?
ここは、どこだ? 」
ユイ「んん……ん……」
プリコネ「ユイ!?
おい、大丈夫か?
しっかり! 」
ユイ「ん、プリコネくん。
ここはいったい……」
ユイ「きゃあっ! 」
プリコネ「どど、どうした?
どこか痛めたのか? 」
ユイ「違うの、重いの……
体が重くて立てないよ……」
プリコネ「どうなってんだ? 」
フィオ「ここって、もしかして重力島かも!?」
プリコネ「なんなんだそれは? 」
フィオ「装備の価値に比例した
重力がかかるエリアよ。」
プリコネ「そんな、僕はなんともないぞ。」
フィオ「アンタは何を装備したって
ステータスに
全然影響しないからね。」
ユイ「そんなあ。
それじゃ、私はどうすればいいの? 」
フィオ「できることと言えば、
身に着けてる装備を全部脱いで、
身軽になるくらいしか……」
ユイ「え、え!
そ、装備を脱ぐの!?
ここで? 」
プリコネ「そ、それはまずいんじゃないのか!?」
フィオ「そうだけど、それしか方法が
思いつかないんだもん!
この島を抜ける間だけだから。
ね、ユイ? 」
ユイ「……うん、わかったよ。」

ユイ「こ、これで、いいかな……? 」
プリコネ「うおっ! ちょっと、水着!?
その格好はいくらなんでも
大胆すぎないか、ユイ? 」
ユイ「ううう……
でも、これくらい軽装にしないと
動けないの。」
プリコネ「ぶっ……まずい、鼻血が……
なるべく見ないようにしないと……」

モンスター「──グオオオオオッ! 」
プリコネ「やば、モンスターだ!
ぐわっ……」
フィオ「ちょっとプリコネ!
なんで目をつぶってるのよ!? 」
フィオ「プリコネだけステータス
異常が起きてないんだから
しっかり戦って!」
プリコネ「わ、わかったよ。
こうやったらやぶれかぶれだ!
とりゃーっ! 」
モンスター「──ギャオオオオオッ! 」
プリコネ「な!? 一撃で倒せたぞ! 」
フィオ「普段ステータスがへなちょこな分、
こういう時は一番強いのかも! 」
プリコネ「普段へなちょこは余計だ!
だけどいつもとは違う僕を
見せられそうだ! 」
プリコネ「こうなったらどんどんいくぞっ! 」
ユイ「がんばって、プリコネくん! 」
プリコネ「ユ、ユイ!?
ぶはーーっ! 」
フィオ「どうしたの、鼻血よ!
調子のってたわりに
ダメージ受けてんじゃない! 」
プリコネ「いや、違うんだ!
これはダメージじゃなくて……」
ユイ「きゃっ! プリコネくん、
大丈夫!? すごい出血っ!
いま回復してあげる。」
プリコネ「ありがとう。
ようし、これで……ぶほっ! 」
フィオ「きゃあっ! また鼻血! 」
ユイ「大丈夫!
私が何度でも回復してあげるっ! 」
プリコネ「うう、これじゃ先に進めないぞ。
やっぱり目をつぶって……」
プリコネ「……ちょっと不便だが
こうしないと……」
プリコネ「よし、先へ進もう。」
──むにゅっ──
プリコネ「ん、何かに触れたぞ。
これは海辺のヒトデか何かか……」
ユイ「きゃっ!
プリコネくん違うよー!
今さわってるのは私の胸だよー! 」
プリコネ「ええーっ!
ご、ごめん! ぶほーーーっ! 」
フィオ「きゃあーっ!
プリコネが大出血したー! 」
ユイ「プリコネくん、大丈夫ー!? 」
貧血で気絶したプリコネを抱え
なんとか島を脱出した
ユイとフィオであった。
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